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『今日は天神にいます』
1~2ヶ月に一度、早朝に父から入るメールだ。

『7:20頃通ります。運転手さんの後ろの席に座ってます。』
すかさず私も返信する。

バスに乗って通る私の通勤路の途中には、父の勤務先がある。
1~2ヶ月に一度、父が早朝から勤務していることがあり、
その時にメールが届くのだ。

通り過ぎる一瞬の間に、お互いの姿を認め、私達は手を振り合う。

“今日は元気そうだな”
“白髪が増えたなぁ”
と私が感じるように、父も何かを思っているのかもしれない。

若い頃は、何も知らずにいたがゆえに、
父に対して不満を感じたりすることもあったけれど、
年を重ね、社会に出て、勤め人としての毎日を過ごしていると
私の知ることのない職場での父の姿や苦労が、多少なりとも
分かってきたような気がする。
それに伴い、話が合うことも多くなってきた。

数年前、ポツリと父が言った事がある。
「みんな大変。みんな頑張ってるんよ。」
それを聞いたとき、家では無口な父の、外での姿を
垣間見たような気がしたものだ。
それは恐らく、高校生の頃に聞いても、
何も感じない一言だっただろう。

大人になった今、私は、父が大好きです。
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親子
が分かり合うためには、やはり“長い時間”が
必要なのかもしれませんね。
“彼ら”に伝えたいことなんて、そんなに難しいことでも、たくさんあるわけでもないのですが…。
おっと、ソラさんのお話しを読んで、妙にしんみり考え込んでしまいました。^^;
徒然日暮 URL 2007/06/17(Sun) 編集
父の日に
送る素敵なお手紙ですね。
手を振るシーン、映画みたいなドラマチックな絵が頭に浮かびます。
大人になるにしたがって子供のころは
見えなかったものが見えてきて
たとえ一瞬でも同じ時間を共有できるのは家族の絆ですね。
beat23 URL 2007/06/17(Sun) 編集
無題
ソラさん、こんばんは。
ステキな二人だけの秘密を知ってしまったような
気持ちです、
私も年を重ねて親の気持ちがわかるようになりました。
真剣に話すのは照れくさくて苦手ですが、
なるべく時間を作って一緒にいるように努力してます。
ソラさんは一緒にご飯食べたりしてるのかな。
Hiroki URL 2007/06/17(Sun) 編集
こんばんは
>徒然日暮さん

そうですね、今になって分かることがたくさんあります。
成人してしばらく経つまで分からないというのも
お恥ずかしい話なのですが、不満を感じてたあの頃は
子供だったなぁとつくづく思ってしまいます。

ほんの数行に徒然日暮さんのパパとしての愛情を
感じます。


>beat23さん

今は親と離れて暮らしてるのですが、
離れてることでより気持ちが近付いたような気もします。
教えてもらった事は、これから先も私がこの世から去るまで
自分のさりげない行動や、心の中に残ってるんだろうな、
と思ったりします。
それは、「心の中で生き続ける」という、
昔から使われてる言葉になってしまうのですが・・・。

>Hirokiさん

Hirokiさんこんばんは^^
面と向かっては恥ずかしくて一生言えそうにありませんが、
距離が離れてもお互いを思いやっているのは
やはり血のつながりなのかなぁと思います。
Hirokiさんは、一緒にいる時間を作ってるんですねー!
すごいなぁ。
それが私はナカナカ・・・。イヤハヤ・・・。
たまにメールを打つ位なのです。
ソラ 2007/06/18(Mon) 編集
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