差額ベッド代

入院する時や、生命保険に入る時によく話題になる差額ベッド代。

意外と、支払わなくて良いケースが多いんですね。

まず、差額ベッド代が発生するのは４床以下の病室。

つまり、４人部屋でも差額ベッド代って発生してしまうのです。

 

次に、支払わなくて良い主な具体例は、

・大部屋を希望していたけれど、病室に空きがなく、特別室に入院することとなった。

※この場合、大部屋が空いたら移ることになります。

・治療上の必要から、特別室に入院することとなった。

治療上の必要とは・・・

◆免疫力が低下しているため、感染症を起こす可能性がある場合、

◆身体的苦痛などが著しく、苦痛を緩和する必要がある終末期患者である場合、

◆術後などで、安静を必要とする場合、

などです。

つまり、自ら「個室に入りたい」と望まない場合は、個室に入ったとしても、

ほぼ支払う必要がないということですね。

 

また、差額ベッド料のかかる病室に入院する際には、同意書への記名押印を

求められるので、希望していない場合にはそれに記入しないことも大切です。

 

差額ベッドは、正式には「特定療養費」の中の「特別療養環境室」といって、

詳しくは、厚生労働省の通知（←リンクはPDFファイルです）に記載されています。

根拠条項は、厚労省通知の第３第１項第８号（PDFファイル５ページの（８））になります。

この通知には、もっと詳しく、差額ベッド料が発生する部屋の規定や、

患者に分かるような掲示義務が書かれています。

 

生命保険を検討する時には、大部屋には入りたくない性格かどうか・・・

で考えれば良いようですし、

実際に入院して支払いの際に差額ベッド料を請求された時には、

その場で支払いの必要がない旨を告げ、納得してもらえない場合は、

厚労省通知を見せればOK。それでも病院がゴリ押しする場合は、

県の担当係に相談することになります。

（県庁に電話して用件を言えば、担当部署につながります。）