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ニュースで流れる映像が、東京駅のホームを映し出している。
ブルーの車両には、人だかり。
声が重なって聴き取り辛いが、その塊を解きほぐすと
「さよなら」「ありがとう」の声・声・声。
寝台列車「銀河」の最終発走の光景だ。

同じく今日、九州でもひとつのブルートレインが幕を下ろす。
熊本、長崎-京都を結ぶ「なは・あかつき」だ。
いつか寝台特急に乗って夜を越えてみたいと思いながら叶わないまま、
この日を迎えてしまった。

この車両にはレガートシートがあって、何度かほんのひと駅だけ
乗ったことがある。
片道2時間半の通勤をしていた時、時々「あかつき」の発車時刻に
ホームに着くことがあり、前後の普通列車に乗るよりも早く帰れるため、
特急通勤定期にレガートシート代300円-500円をプラスして
利用したのだ。

乗るたびに、荷物を持って寝台車両に乗り込む人が羨ましく、
私もいつかこれに乗って京都に行ってみたいなぁなんて思っていた。

ひとつ便利になって、ひとつ古いものが姿を消す。
時の流れの中では当然のことである。

ダイヤル式の電話も、ガチャガチャとチャンネルを回すテレビも、
付録でついていた赤いペラペラのレコードも、カセットデッキも、
いつの間にかとても珍しいものになってしまって、
すごく便利で奇麗な世の中になった。
なのに、なぜだかつまんない気がするのはなぜだろう?

ブルトレだって、乗りたいと思ってるだけで実際は乗っていない車両だもの。
感傷のために動かし続けるわけになんかいかない。
わかっちゃいるけど、何だかとっても寂しいのよ。
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寝台列車の旅も一興・・
「旅行」ではなく「旅情」を感じるといえば
寝台列車の旅をおいて他にはないでしょう。

「なは・あかつき」は以前完全乗車したんですが
廃止になる前に
「銀河」だけはもう一度乗っておきたかった・・・・
本州でも「日本海」「北斗星」が4本から2本になります
ワタシは寝台列車も全て乗ろうとしているのですが、廃止のペースのほうが早いので
あと未乗車は「あけぼの」だけになってしまいました。
でも、深夜にダイヤが遅れるたびに都会のラッシュアワーで
通勤列車からジャマもの扱いされて・・・・
その割には低い乗車率・・・・でも、
トワイライトとかカシオペアが満席なのを考えれば
ビジネスとして寝台列車も捨てたものではないような気もするのですが・・・ねぇ。
オール個室、ロイヤル個室とA個室のみ・・・・
ディナーカーには有名料理店
札幌から鹿児島まで5泊6日以上・・・・
全て車中泊ですが途中随所で現地観光・・・
こういうのはアリだと思います・・。

実際に、オリエントエキスプレスの東南アジアの
部分だけがマレーシア、タイで運行しているのですが「バーカー(バーだけで1両)」付きで
途中、物資補給と清掃のために長時間停車して
その間にクワイ川とか見に行く現地ツアーをやってる・・・
こういう手もあるんです・・・・
くまぽん 2008/03/15(Sat) 編集
諸行無常の…
気が付いてみれば“半世紀”も生きながらえてきました。
“自分自身”は全く変わっていないつもりでも、振り返ってみると生活環境は大きく変わってきました。ゴムのローラーで挟んで洗濯物を絞る洗濯機の登場にビックリしたのが、ついこの前のような気がしてしまいますが、今では“物干し要らずの乾燥機付き”が当たり前に…。
固形の洗濯石鹸と洗濯板で洗い物していた母親の背中が目に浮かびます。
その時、その時で“最先端”と云われていたものが、いつしか過去のモノに…。
便利になった喜びの反面、なぜか寂しさがまた一つ。
「諸行無常の響きあり」とは人の世だけでなく、万物に通じる哀愁のフレーズです。
徒然日暮 URL 2008/03/15(Sat) 編集
こんばんは
>くまぽんさん

旅情を感じる旅。
あー、なるほどーーー!!!と腑に落ちる表現でした。

銀河は、特別な列車のようですね。
私は知らないので、乗ったことのある「あかつき」に
感じ入るものがあるのですが、以前より寝台列車を
利用されてる方にとっては、象徴的な列車のようで…。
航空機や長距離バスを低料金で利用できるようになった今、
寝台列車の役割をどこに置くかというのは
とても難しいものなのかもしれません。

とはいえ、列車で日本を縦断する旅が人気を集めている今、
なんとか存続の道はないものかとも思いますが、
それには旧車両よりもカシオペアのように
豪華な車両でなければ難しいのかもしれませんね…。

長時間停車中に現地ツアー。
それは、思いもつかなかった運行方法です。
なるほど、それもひとつの方法ですね。


>徒然日暮さん

盛者必衰の理をあらわす…。
寂しいものですね。
過去ばかりを見るわけではないけれど、便利さだけを追求すると、
なんというか、自動車のハンドルでいえば「あそびのない状態」に
なってしまうような、そんな気がします。
ソラ 2008/03/16(Sun) 編集
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